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荒木「どうすりゃいいんだ…」

1名無しさん@おーぷん:2017/04/06(木)22:06:13 ID:zno()
本拠地、ナゴヤドームで迎えた広島戦
先発バルデスが好投するも無援護、打線も残塁の山を築き惨敗だった
ドームに響くファンのため息、どこからか聞こえる「今年も最下位だな」の声
無言で帰り始める選手達の中、往年の名手荒木は独りベンチで泣いていた
落合監督の下で手にした栄冠、喜び、感動、そして何より信頼できるチームメイト・・・
それを今の中日で得ることは殆ど不可能と言ってよかった
「どうすりゃいいんだ・・・」荒木は悔し涙を流し続けた
どれくらい経ったろうか、荒木ははっと目覚めた
どうやら泣き疲れて眠ってしまったようだ、冷たいベンチの感覚が現実に引き戻した
「やれやれ、帰ってトレーニングをしなくちゃな」荒木は苦笑しながら呟いた
立ち上がって伸びをした時、荒木はふと気付いた

「あれ・・・?お客さんがいる・・・?」
ベンチから飛び出した荒木が目にしたのは、外野席まで埋めつくさんばかりの観客だった
千切れそうなほどに旗が振られ、地鳴りのようにドラゴンズの応援歌が響いていた
どういうことか分からずに呆然とする荒木の背中に、聞き覚えのある声が聞こえてきた
「荒木、守備練習だ、早く行くぞ」声の方に振り返った荒木は目を疑った
「い・・・井端?」  「なんだ荒木、居眠りでもしてたのか?」
「た・・・谷繁元監督?」  「なんだ荒木、かってに谷繁を引退させやがって、しかも辞めさせて」
「立浪さん・・・」  荒木は半分パニックになりながらスコアボードを見上げた
1番:荒木 2番:井端 3番:福留 4番:ウッズ 5番:森野 6番:アレックス 7番:井上 8番:谷繁 9番:川上
暫時、唖然としていた荒木だったが、全てを理解した時、もはや彼の心には雲ひとつ無かった
「勝てる・・・勝てるんだ!」
ウッズからグラブを受け取り、グラウンドへ全力疾走する荒木、その目に光る涙は悔しさとは無縁のものだった・・・

翌日、ベンチで冷たくなっている荒木が発見され、吉村と村田は病院内で静かに息を引き取った

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