- -pv
スレッドの閲覧状況:
現在、- がスレを見ています。
これまでに合計 - 表示されました。
※PC・スマホの表示回数をカウントしてます。
※24時間表示がないスレのPVはリセットされます。

【ポタ赤】ポータブル赤道儀【星野撮影】

1変態 ◆yLj.p27lNGZZ:2015/03/15(日)23:22:35 ID:2Ck()
小型にまとめられた星野撮影用赤道儀について語るスレ
自作の話題も歓迎です。
道具は使ってナンボ、他を否定するより自分で使って楽しみましょう。

前スレ
【ポタ赤】ポータブル赤道儀13台目【星野撮影】
http://hello.2ch.net/test/read.cgi/sky/1423969584/

スカイメモRS ポータブル自動追尾赤道儀:株式会社 ケンコー・トキナー
http://www.kenko-tokina.co.jp/optics/sky_memo/4961607455265.html
スカイパトロール(TG-SP)/スカイポート(TG-SD):株式会社 高橋製作所
http://www.mmjp.or.jp/takahashi-sb/data/tgsp.htm
http://www.mmjp.or.jp/takahashi-sb/data/tgsd.htm
ポラリエ 星空雲台:株式会社 ビクセン
http://www.vixen.co.jp/product/at/polarie/
GP2ガイドパックS 星野赤道儀:株式会社 ビクセン【生産終了】
http://www.vixen.co.jp/product/at/guide/
TP-2 モバイル赤道儀:TOAST TECHNOLOGY 株式会社 ゼロ
http://www.toast-tech.com/
CD-1 /CD-1+ /CD-1M+:株式会社 アイベル
http://www.eyebell.com/guide.htm
mini EQ 卓上赤道儀:米オライオン(ORION、ジズコ扱い)
http://www.zizco.jp/15shop_USorion/021compactequatorial.htm
MusicBox・EQⅡ オルゴール式ポケッタブル星野写真赤道儀:アストロショップ スカイバード
http://www2u.biglobe.ne.jp/~sky-bird/orugo-ru-p-munt.htm
PanHead EQ 三脚と雲台の間に装着する超小型写真用赤道儀:アストロショップ スカイバード
http://www2u.biglobe.ne.jp/~sky-bird/PanHead_EQ_2012.htm
GF50 ジンバルフォーク赤道儀:K-ASTEC
http://www.kyoei-tokyo.jp/shopdetail/003012000002/order/ 【在庫僅少】
SWAT-200,300,300S,350,SWAT-mini ポータブル赤道儀:ユニテック株式会社
http://www.unitec.jp.net
ASTRO TRAC TT320X-AG 超薄型高性能ポータブル赤道儀:英AstroTrac(国際光器扱い)
http://www.kkohki.com/products/tt320X-AG.html
nano tracker
http://www.tomytec.co.jp/borg/products/partsDetail/summary/487
iOptron SkyTracker
http://www.sanki-opt.co.jp/ioptron.html
2名無しさん@おーぷん :2015/03/15(日)23:32:40 ID:2Ck()
微動装置込みだと下手なポタ赤より軽い ビクセン AP
http://vixen.co.jp/product/at/ap/258093.htm
http://vixen.co.jp/product/at/ap/index.htm

色々かなぐり捨てた ケンコー スカイメモS
http://www.kenko-tokina.co.jp/events/cp_2015_skymemo.html
http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000102.000008859.html
(※Sky-Watcher の OEM
http://www.skywatcherusa.com/mounts/star-adventurer-photo-package.html#prettyPhoto)
3変態 ◆yLj.p27lNGZZ :2015/03/15(日)23:34:35 ID:2Ck()
他にも色々あると思いますが、補ってください。
4変態 ◆yLj.p27lNGZZ :2015/03/15(日)23:44:24 ID:2Ck()
ところでポータブル風防、その後。
なんとなく、方向性は定まってきました。
色々暫定措置のままなので、見た目はかなりアレですが。

洗濯ばさみで留めてるくびれの部分を大きくすると、背が低くなります。(=低空撮影時対策)
http://2ch-dc.net/v5/src/1426429211356.jpg
洗濯ばさみはあまりにアレなので、大きめの三角クリップに置き換える予定。
荷造り紐もどうにかしたい所。
何より、裂いた部分の補修をしとかないと、このままでは何れバラバラにw

中は割と広々。
http://2ch-dc.net/v5/src/1426429229075.jpg

折りたたんだサイズはこの程度。
重さは1.1kg程度。プラスチック製のペグ4本付。
http://2ch-dc.net/v5/src/1426429251854.jpg

ベースはコレ。
http://www.amazon.co.jp/dp/B000AR4ST2
5変態 ◆yLj.p27lNGZZ :2015/03/17(火)22:26:36 ID:qt0()
PanHead EQ の製造元から、新製品。
特徴はP-Motionが超高精度。公称±4~5秒角。
微動雲台付。
積載重量は10kg。赤経体の重量は4.2kg。
電源はDC4~12V。USB電源OK。
備品類はSWATとコンパチ。

http://skybird.at.webry.info/201503/article_2.html
6名無しさん@おーぷん :2015/03/20(金)23:08:09 ID:0ao
こんなところにいたとは。
時々覗かせてもらいます。
7変態 ◆yLj.p27lNGZZ :2015/03/29(日)23:28:32 ID:QDv()
>>6
どもー

金曜に出張で関東に行くチャンスがあったもので、帰りに PanHead EQ の調整や改造をはじめとしてとてもお世話になっている、(株)輝星の中の人を訪問してきた。
同社の最新赤道儀 JILVA-170 について沢山質問した。
この赤道儀は、社長の長年の夢を実現することが最大の目的だったらしい。


一番気になっていたのは、この赤道儀のコンセプト。
私は望遠レンズを使うなら即座にオートガイド使用を前提にするタチなのだけれど、何故に「ポタ赤」を巨大化させてまで P-motion の向上に拘ったのか?

氏は藤井旭氏らをはじめとする数々のアマチュア向け天体写真の先人と共に、
「アマチュア天体写真」の黎明期(20世紀半ばの、本当に古い古い時代)から21世紀当初までアマチュア天文界を盛り上げてきた人物。
天文活動を通じて、アマチュア天体写真の裾野を広げる方便として、天文台で使っている大型のドイツ式赤道儀のミニチュアを「本格的な天体写真儀」として広めてきた。

しかし日本のアマチュア天文界にドイツ式が広まれば広まるほど、「ポータブル赤道儀」は必ずしもドイツ式を踏襲すれば良いというものではない、という思いが強まり、
ポータブルに相応しい形とは何か?を独自に追求した結果、初代 TOAST が産まれたそうな。
その原形を更にブラッシュアップして、SWAT や PanHead EQ、更にはオルゴール赤道儀 Music EQ が産み出された。

けれども、氏が本当に作りたかったものは、
「まるで風景を撮影するかのように、三脚上に『ポータブル赤道儀』と自由雲台とカメラを載せ、オートガイドも何も無く、ただシャッターを切る」
だけで、(コンポジットも何もしない)1枚モノの「星野写真」が誰でも簡単に撮れるもの。
ある程度の望遠レンズでも、同じように撮れるもの。

そのためには、P-motion を極限まで高精度化する必要があった。
ウォームホイールの歯数を増やすことで P-motion の高精度化は実現しやすくなるが、GN-170 や NJP のような重厚長大超高価、ではあらゆる意味で「気軽さ」が全く無い。
これら往年の超高精度赤道儀と同レベルの追尾精度を実現できるものを、多くの天体ファンが手に届く範囲の価格で作りたかった。

オートガイドを使えば、ウォームギヤの精度が低くても前述は可能だが、配線やパソコンソフトの使い方には、小さなハードルが沢山ある。
それらに脚を取られ、先に進めなくなる「星好き」のユーザは多い。
星が好きで、天体の運動さえ理解していれば、星の写真を撮れるものを作りたい。

という想いから、
「P-motion ±4~5秒角を(当てずっぽうの当たり外れではなく)工程で作り込める構造」
を模索し続け、今に至るそうな。
8変態 ◆yLj.p27lNGZZ :2015/03/29(日)23:56:42 ID:NHa
現時点での具体的な追尾精度目標は、f=200mm~300mm程度を2~3分追尾し、全体を鑑賞できる距離から眺めて、星像が点像と言える写真が高確率に撮れるもの。
そのために必要な重量増は許容する。
価格を抑えるため、部品は入手性が良いものを工夫して使う。

つまり、コンセプトとしては高精度な P-motion 振幅とコストのバランスが最優先事項。次が重量。
氏の古の「ポタ赤」は30kgもあったそうで、おかげでとある天体写真のメッカにて、立っていられない程の暴風下、みんな撤退した中でただ一人、夜明けまで撮影を続けられたそうな。

そんな氏からすれば、JILVA-170 の 「4kg強」は十二分に軽い、むしろ軽すぎて風に持って行かれるのが心配、という感覚。
(実は 「4kg強」 は極軸微動装置の重量約1kgを含んでおり、赤道儀本体は SWAT-350 より数百グラム重い程度)

確かに、P-motion ±4~5秒角 で 搭載重量 10kg を実現できるのは普通、中型以上の規模の赤道儀。
それらは赤道儀だけで20~30kg 以上の重さがあっても当たり前。
その赤経体部分だけを抜き取ったとしても、10kg 以上はあると思われ。
それよりは遥かに軽いし、何より大幅に安い。
誇大広告で P-motion や積載重量を謳っているわけではなく、精度を保証できる作り方、精度が必要なところに積載物の重量が直接掛からないようにする構造等、工夫されているそうな。
9変態 ◆yLj.p27lNGZZ :2015/03/31(火)07:35:50 ID:ct9
「しかしいくら P-motion が高精度でも、極望が外付けでは精度が出ず、台無しでは?」

という疑問をぶつけてみた。
JILVA には内蔵極望は無さそうだし、私自身、TOAST 極望とポラリエ極望の2つの外付け極望を使った極軸設定のいい加減さに辟易し、極望の使用を諦めて、PHD2 を使ったドリフト法での設定に転向しているから。
PHD2を使うなら、当然そのままオートガイドするに決まってる。
JILVA にもオートガイド端子はあるようだけど、ここまで聞いたコンセプトからすれば、オートガイドを必要としない運用ができないと JILVA の価値が成り立たないと思う。


社長によれば、多くのユーザーは「極望の対物レンズの光軸が赤経軸に平行であれば良い」と考えているが、これは当たらずとも遠からずであり、正解とは言えないそうな。

極望で重要なことは以下2点。

①極望の対物レンズの焦点に、星導入パターンの中心が位置していること
②極望の対物レンズの中心と、星導入パターンの中心を結ぶ線が、赤経軸と平行であること


①は、測定治具としての極軸望遠鏡という機具そのものの品質であり、赤道儀への取り付け方とは無関係。
①が合っていれば、アイピースに対してどこに瞳を置いても、星導入パターンと北極星の位置関係は動かない。
ところが①が狂っていると、瞳の置き場によってパターンと北極星の位置が大きくズレてしまう。
最大で、①の対物焦点-パターン中心のズレ量×極望の倍率だけ、星導入パターンと北極星の目に見える像の位置がズレてしまう。
ユーザーが接眼部を覗く位置を固定できない以上、②がどれだけ正確に合っていても、極軸を正しく合わせることはできない。

②は、①がOKな極望を、赤道儀に正しく取り付ける、ということ。
我々が直感的に気にしているのは、こっちのほう。
赤経軸の作り込み方によっては、実は外付け極望でも②を実現することは難しくないそうだ。

極望には、極望内部のパターンと対物レンズ光軸を調整するための基準面がある。
内蔵ではこの基準面を極軸パイプに押しつけることで、極望光軸と赤経軸の平行が出る。
外付けでは、同じくこの基準面をポタ赤筐体の南北の面に押しつけることで平行を出す。

問題は、ポタ赤筐体の南北の面と、赤経軸の直交性がちゃんと出ているか、なんだけど、
SWAT-300/350 ではアルミブロックの筐体をフライス加工して、筐体を基準に赤経軸を組み立てているから、直交性は保証できる。
SWAT-200/PanHead EQ はダイキャストの筐体でやや精度が劣るけれど、塗装の前にフライスで赤経軸と筐体の直交性を矯正してるから概ね問題無い。
JILVA-170 では、旋盤加工した筐体がそのままベアリングホルダーになっているから、筐体と赤経軸の直交性の信頼性は最も高く、極望内蔵の赤道儀と同レベルの精度になるらしい。
10変態 ◆yLj.p27lNGZZ :2015/03/31(火)07:36:25 ID:ct9
>>9
こうして②が実現できているのに、極望で極軸を正確に合わないということは、そもそも?が正しく調整できていない、ということ。
①がちゃんと出来ている極望を安定して供給できるようにすることは課題として認識しており、今も八方手を尽くしているところだそうな。


①の影響がどれほど大きいのか今一つピンと来ないでいると、社長宅の2階で実地教習していただくことになった。
極望ステーを地面に固定し、ステーの先に極望の①調整基準面を当てる。
①の調整が正しく行われていれば、極望をステーに当てた状態で回転させても、パターン中央の十字線と景色の位置関係が変わらない筈。

で、持参した自分のポラリエ極望でこれをやると…パターンの十字線に対して、景色(遠くの電柱の碍子)が滅茶苦茶大きな円描いてるがな!w
極望視野の1/4近い長さの直径で、パターン中央の十字線に対して景色が円運動している。
歳差補正やら経度補正やら、やるだけ無駄、なレベル。ダメだこりゃ。・゚・(ノД`)・゚・。

更に、対物レンズが納まっている筒を横から指で押してみると、円運動の直径が大きくなったり小さくなったり。
つまり、運搬中に極望の筒に力が加わっただけで、①の調整は大きく狂っちゃう、ということ。
メーカーに調整してもらっても、実地で使うとちゃんと設置精度が出ない理由がワカタ。。・゚・(ノД`)・゚・。

社長によれば、極望内蔵の赤道儀でも①がちゃんと調整されていないものは多々ある、とのこと。
極望は痩せても枯れても測定治具なんだから、扱いは丁寧に、と。ゴモットモ。

社長、信頼できる極望の調達、早くなんとかしてください…orz
と言ったら、SKYBIRD で最初に紹介された写真に載ってたチッチャイ極望
http://skybird.at.webry.info/201503/article_2.html

これはケンコーの単眼鏡を分解して、正しい位置に簡易的なパターンを印刷したシートを押し込んだもので、
パターンには十字線とカンタンな北極星時角の円弧が描いてあるだけ。
経度補正も歳差補正も無いけれど、中身の調整がいい加減な極望で歳差補正や経度補正なんて、やるだけ無駄。
そんなのより、こっちで「(裸眼で見た)こぐま座βの反対側のだいたいこの辺に北極星入れて…エイヤッ!」で合わせたほうが遥かに正しく極軸を合わせられるそうな。

当時はコレ見て「こんなの使うぐらいならポラリエ極望載っけた方が…」と思っていたけど、見てくれじゃなくて問題は中身、なのね。
11変態 ◆yLj.p27lNGZZ :2015/04/19(日)00:54:51 ID:O9R
私がお借りしているJILVA-170、ウォームギヤが未研磨状態の展示用でしたが、悪天候が続いている間に研磨治具が完成したので、研磨を実施していただきました。
その後2週間以上にわたって私の家にて26倍速高速回転を継続し、エージングを行いました。

というわけで手元の JILVA-170、製品と同等の工程が全て完了したため、(株)輝星さんから晴れてP-motion 計測結果の公開許可を頂けました。

f=600mmの望遠鏡(タカハシ FS-60Q) に QHY-5L-II を取り付け、PHD2にて1コマあたりの露出を6秒にしてシンチレーションの影響を平均化して取った結果です。
http://2ch-dc.net/v5/src/1429371286257.png

±3.5~4秒強、といったところです。ウォームギヤ由来のモーションは1周期5分です。
振幅の角度に関しては、隣に KOWA PROMINAR500+エクステンダー(f=850mm F9.6) + Nikon V1 を並べ、撮影開始から撮影終了までの恒星位置ズレ量を写真に撮り、
PHD2ログ上の移動量と写真上の移動量からゲインを求めて、PHD2ログ上の角度の補正を行っています。
(PHD2ログ上の角度をそのまま信じると、もっと小さな値になっています。
12変態 ◆yLj.p27lNGZZ :2015/04/19(日)01:09:22 ID:O9R
P-motion が優秀なことは判りましたが、実写ではどうか。

JILVA の性格からすれば、オートガイダーを載せて、PHD2 でドリフトアライメントを用いるような極軸設定は(如何に精密に合わせられるとはいえ)、合わないと思います。
サクッと「精度の良い」外付け極望で、北極星を使って一発調整。ノータッチガイドで追尾し、どれぐらいの星像が得られるか、が JILVA の本懐だと思います。

「オートガイド」というフィードバック制御を行わないわけですから、必ずスレは発生します。
そのズレ量が、使用者が許容できる範囲内であれば、JILVA の「お気楽セッティング」による星の撮影は成功したことになります。

ズレの許容量を決めるのは、使用者の鑑賞法です。
「ピクセル等倍で見て星が点になること」が許容値の人には、JILVA での望遠撮影は向きません。
JILVA に限らず、どんな大型据付赤道儀で撮っても、ノータッチガイドで追尾する以上、そういう人は満足できないと思います。

「A○に印刷して、○m離れて見る」
「1920x1200 に縮小して、デスクトップの背景にして見る」

等、鑑賞法は人それぞれです。
以下にサンプルを置きますので、ご自分の鑑賞法に合う形に出力して、お試し下さい。

撮影データは以下の通りです。

 レンズ:タカハシ FS-60CB(x0.72レデューサー付、f=255mm F4.2)
 カメラ:FUJIFILM X-E1(APS-C 1600万画素)
    →画角はフルサイズ換算で f=383mm 相当。1ピクセルあたりの画角は 3.89秒角

 1コマ露出30秒で連写し、14分15秒間の撮影時間に取れたコマを、星像位置合わせ等行わず、そのまま比較明合成。

 http://2ch-dc.net/v5/src/1428842807487.jpg

1コマ分の星像はこんな感じ。
 http://2ch-dc.net/v5/src/1428843006539.jpg

この撮影中に f=100mm F2.8 レンズ+QHY-5L-II で PHD2 を用いて得た、赤経・赤緯ズレ量のログは以下。
 http://2ch-dc.net/v5/src/1428842832488.png
13変態 ◆yLj.p27lNGZZ :2015/05/17(日)11:56:29 ID:mjF
ちっちゃくて軽いポタ赤は携帯には便利ですが、写野を向けにくい空域があったり、構図を自由に決められないケースが多々あったりすると、使う意欲が減退してしまいます。

私にとってはゼンマイ式ポタ赤 MusicBox EQがソレでした。

積載重量がある程度大きい SWATシリーズや JILVA-170、PanHead EQ では、片持ちフォーク+K-ASTEC レボルビング装置で自在に構図を決めることができます。
しかし MusicBox EQ は赤経軸がかなり脆弱なので、自由雲台部に重量を掛けすぎると追尾が安定しません。
K-ASTEC レボルビング装置を載せる余裕が無いのです。

自由雲台のみで使ってみたこともありますが、やはり天頂よりやや北側、カシオペアやアンドロメダ界隈を撮ろうとすると、どうにも構図の自由が効かなくなります。
チルトできる余裕度が無いのです。
14変態 ◆yLj.p27lNGZZ :2015/05/17(日)11:56:47 ID:mjF
そんなわけで長らくお呼びが掛からなかった MusicBox EQ ですが、この度極めて自由度の高い雲台 NOVOFLEX Magicball mini を入手したことで、前述の欠点が解消できることが判りました。

赤経軸周りのバランスを取るため、短めのアルカスイス規格のプレート1枚と、3つの小型軽量パン軸クランプ(SUNWAYFOTO DDH-02i) を組み合わせました。
プレート+パン軸クランプx3+MagicBall mini の重量は 616g。K-ASTECレボルビング装置単体並の重量で、自由雲台の機能と、赤経軸周りのバランスを取る機能を含んでいます。

使い方はまず、MagicBall とその上に固定した1個のパン軸クランプをフリーにして、カメラを被写体として選んだ空域に向けます。
構図を決め、クランプを固定します。
次に、ポタ赤の赤経体に取り付けたパン軸クランプ(赤経体にターンテーブルが付いているポタ赤では省略可能)と、アルカスイス規格プレートを介して反対側の端にある Magicball の足元に取り付けたパン軸クランプを緩めます。
プレートの向きと赤経軸―カメラ間距離を調整することで、赤経軸周りのバランスを調整します。

言葉での説明には限界があるので、動画をご覧ください。
「写野を決めてから」「赤経軸周りのバランス調整をする」ことをやってきます。
https://vimeo.com/128003071

1枚のアルカスイスプレートと、その先端に Magicball の球部が付いているイメージを文字の "i" に見立て、これを "i-Platform" と名付けてみました。
15変態 ◆yLj.p27lNGZZ :2015/05/17(日)12:00:22 ID:mjF
FUJIFILM X-E2 に FUJINON XF56mmF1.2R を付けて、このシステムで撮ってみました。
F2.8 まで絞り、ISO1600 にて露出28秒です。
1600万画素、フルサイズ換算 84mm 相当の中望遠です。

http://simhuq.sytes.net/astro/kisei/MusicEQ/2015-05-17_02-48-36_XE2.jpg

何度もゼンマイを巻き直して60枚ほど連写してみましたが、どんどん雲が厚くなってしまいました。
最初の9分間ぐらいで撮れた15枚をコンポジットしてみました。
MusicBox EQ はゼンマイを1度回巻き直し、追尾再開時には赤経の位置を目視で大体合わせ直しています。
北極星の見えない、自宅の南向きベランダからの撮影ですので、極軸は背面液晶を拡大し、ドリフト法でざっくりと合わせています。

http://simhuq.sytes.net/astro/kisei/MusicEQ/2015-05-17_02-48-36_XE2_15picAdd-FL.jpg

光害は酷いし、ガスや雲の流れは消しようが無いほど酷いしで、フラットも取っておらずすみません。
が、星像は一応、私なりには満足出来そうです。
16変態 ◆yLj.p27lNGZZ :2016/02/28(日)21:18:06 ID:evt
SS-one mini 見学記

「デジタル星野写真撮影記」のほんまかさんのお店を訪問し、SS-one mini を見学させていただきました。

ほんまかさんは、ご自分の星野撮影において感じておられる課題を認識し、今すぐ手に入る技術で解決できそうなところから、どんどん手を付けていっておられました。
自分のやりたいことを、非常にアグレッシブに実現していくタイプの方だと思いました。

CP+ で見た「スカイメモ T wifi 内蔵」の話をすると、SS-one の少し大ぶりのコントロールボックスについてもボタン類を削除し、コントローラーとオートガイダーの小型一体化を推し進める決断をなさいました。

SS-one mini は非常に小型でした。
添付の1枚目の写真は、私の BORG 55FL+ x0.8レデューサーを2軸SS-one mini に載せた状態です。付いているカメラボディは Nikon Df です。
とてもコンパクトな SS-one mini は、同じくコンパクトな BORG 55FLとベストマッチングでした。
http://2ch-dc.net/v6/src/1456661800291.jpg

ほんまかさんの赤道儀は、メジャーな星雲・星団、広域に分布する分子雲等を主題とする写真をいつでも気軽に撮りに行けること、機材の稼働率を上げる気になれること、を目的としています。
それでいて、得られた写真はピクセル等倍視しても許容できるレベルで追尾を成功させたい。

これを実現するための手段として、オートガイドすることが前提となっています。
そして、オートガイドにおいてパソコンを触っている感覚を極力排除したインターフェースを作り込む、という切り口です。

よって、ピリオディックモーション等ノータッチガイド時の追尾性能は考慮されていないようです。
ウォームギヤも、モータ駆動に対する軸回転の反応性を上げるため、ガタ無くガチガチに組まれています。
自動導入の高速回転は恒星時の300倍速ですが、高速駆動中はギヤからかなり不均一な音がします。

一般論としてオートガイドは完璧なものではありませんから、天球上のあらゆる部分で、想定している撮影機器を許容誤差範囲内にコントロールできるのか?という課題は残されていると思います。

場合によっては現状のガイド誤差検出精度では足りないこともあるかもしれないし、誤差を許容範囲内に押さえ込むよう追尾コントロールすることが難しいケースもあるかもしれません。
霧などの天候や薄明・月明かり等によって、ガイド誤差を検出できなくなるケースもあるでしょう。
そういったケースに目を瞑れるかどうかは、ユーザーが「どんな条件で、何を撮りたいのか」「どんな画角で、どんな露出時間で撮りたいのか」に大きく左右されます。
これは使用者が、自分の目的に照らし合わせて判断すべきところです。

「コレ一台であらゆるケースであらゆるものが撮れる!」なんて一般製品は存在しません。

「手間最小のオートガイドで、望遠レンズで気楽に星雲撮影」
これが SS-one シリーズのコンセプトです。
17変態 ◆yLj.p27lNGZZ :2016/02/28(日)21:19:32 ID:evt
http://2ch-dc.net/v6/src/1456661812734.jpg
左からオートガイダー、SS-one mini、そして私が持ち込んだ Higlasi-3B です。
オートガイダーは、タバコ1箱ぶんぐらいの大きさです。

SS-one mini は、厚みも含めて Higlasi-3B とほぼ同じ大きさです。
一方重さは900gと、かなりズッシリしています。
中身はモーターと、見た目の厚さ8~10mmほどのアルミの厚板、ウォームホイールとそれを挟む2個のベアリングです。
底板とターンテーブルとウォームホイールは太ネジで貫通され、強固に固定されています。
モーターも非常にトルクが強いものを使っており、ターンテーブル上に数キロ載せても、機械的にはどうってことは無さそうです。

もっとも実運用においては、あまりに長くて重い鏡筒は風等による振動で大きなモーメントを受けるため、f=500mm クラスの鏡筒を載せるのはしんどい、とのことでした。

SS-one mini 筐体内に、モーターのドライバ基板は入っていません。
モーターはコントローラーとシリアル通信で接続されており、ドライバはコントローラの筐体の中に入っています。
よって、SS-one mini だけを購入しても、駆動できません。
2軸コントローラー、もしくは 1軸コントローラーが必要です。
3枚目の写真でモザイクを掛けたものが、開発中の1軸コントローラーの基板で、大きさはこの基板が入る程度のケースになりそうです。

オートガイダーはタバコ箱ぐらいのサイズで、ラズベリーパイの Linux マシンです。操作は表面のタッチパネル液晶(感圧式)で行います。
消費電力は 5V 200~400mAhとのこと。
USB規格内の消費電力なので、Stick PC のように大電流を出せるUSBバッテリを別途用意する必要はありません。

接続は、

 ガイダ ── オートガイダ ── コントローラ ── SS-one mini

となります。

ガイダ ── オートガイダー 間は、USBケーブルで結ばれます。
オートガイダ ── コントローラ間は、専用のケーブル、
コントローラ ── SS-one mini 間も専用ケーブルです。

一般的なPCオートガイドでは、ガイダーのST4コネクタから赤経・赤緯軸モーターのドライバへ修正信号が出ますが、SS-one mini では オートガイダーがコントローラー(モーターのドライバ)へ修正指示を出します。
これにより、ガイダーが出す修正信号より機目の細かい制御ができます。

オートガイダーは、他の一般的なPCオートガイドシステムにおいて、PCを置き換える役割を担わせることもできます。
使用できるガイダーは、ASI120MM or ほんまかさんオリジナルカメラ限定です。これらのカメラを使って M-Gen と同様のパッケージとして使うことができます。

赤経軸に別の ST4 端子付ポタ赤を使い、SS-one mini を赤緯軸として使う場合は、コントローラーと SS-one mini があれば OK です。
PCガイドする場合はガイダーとコントローラをST4モジュラーケーブルで繋ぎ、コントローラーと赤経軸のモータをその赤経体用の ST4 ケーブルで繋ぎます。赤緯体としての SS-one mini は、コントローラーと専用ケーブルで繋ぎます。
18変態 ◆yLj.p27lNGZZ :2016/02/28(日)21:20:13 ID:evt
>>16 写真の赤経体中央に生えているちっこいのは、開発中の電子極望だそうです。これはオートガイダーに繋ぎ、オートガイダーに電子極望の処理も担わせるそうです。

ほんまかさんは既に接眼部に取り付ける形式の電子極望を開発しておられますが、QHY の PoleMaster の話が広まった途端、ほんまかさんの電子極望はまたたく間に売れていったそうです。
PoleMaster と比べると、CPUが内蔵されており、タッチパネルで操作できるため、パソコンが要りません。これは PoleMaster に対する大きなアドバンテージです。

既に売り切った SS-one においては、開発時にはまだ電子極望というアイディアを具現化していなかったため、内蔵極望ありきの赤経体の設計となり大ぶりになった、とのこと。
SS-one mini は最初から電子極望の使用を念頭に入れてたため、レイアウトの自由度が大幅に上がったそうです。

1軸コントローラが完成したら、私も SWAT-350 用赤緯軸として SS-one mini + 1軸コントローラ + オートガイダー + ASI120MM + 小型電子極望のセットを購入してみようと思います。

新着レスの表示 | ここまで読んだ

名前: mail:





【ポタ赤】ポータブル赤道儀【星野撮影】
CRITEO